アバウト・タイムが大好きで、ビル・ナイ見たさに映画館へ。クロサワ版はあまりに有名なあのシーンしか、実は知らない。
カタブツの英国紳士が余命宣告され、最後に『生きたい』と願い、そこから一念発起し命の灯火を燃やすのである。その行動が周囲に感謝や感動を与えるのだが…。
日本のストーリーがやはり島国イギリスのバックグラウンドで、カズオ・イシグロの脚本でリメイクされるのがよいんだろうな。
イギリスのお役所仕事ぶりは納得だし、ビル・ナイが酒場でスコットランド民謡歌うところは、かっこ良すぎる！
息子にだけは余命を白状できなかったこと、貯金を半分下ろして街を離れてもやることが思い付かないところ、部下たちの朝の電車の決意がやがて消え失せていくところ、人って滑稽で、ちっぽけで、でも尊い。
