うどん

生きる LIVINGのうどんのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
4.0
ずっと気になってた本作、ようやくレンタル。

現実ってこんなものか…でも、じわじわと温かい…

オリジナルの邦画版は未鑑賞。

「ラブ・アクチュアリー」でのビル・ナイが好きで、他にも様々な役柄を演じている好きな俳優さんということもあり、今作ではどんな演技を魅せてくれるのか、とても楽しみにして鑑賞。

余命宣告を受けた主人公が何を思い、どう変わっていくのか、さらには周りの人たちにどんな影響を与えたのか、を劇的というより静かに描いた良作だった。
口下手で少しもどかしさのある主人公だけど、一人息子を思う気持ちが映像で表されていて、かなりグッときた。セリフが少ないながらも表情でみせる演技に、終始見入った。他に印象的だったのは、死期を前にした主人公の姿を見た周りの人たちの表情で、特に部下だった女性との会話シーンは刺さりやした…。

どんな展開を見せていくのかと思ったら、そうきましたか…。オリジナル版を見たことのある母が「ブランコ」と鑑賞前に言っていたが、なるほど。。。ラストシーンのビルの表情、とっっても良かったです。
家族シーンは思いのほか少なかったけど、職場の人たち、地域の人たちに、主人公がどれだけ影響を与えたのかを丁寧に描いていて、良き作品だった。

ちなみに、時代設定もあり、英国紳士たちのスーツ姿、女性陣の彩り豊かなスカート・ワンピース・エプロン、などの衣装も大いに楽しんだ作品でした!
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