竹下トモヒロ

生きる LIVINGの竹下トモヒロのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
3.5
紳士たる所以
紳士の行き着く場所

幼き頃から大人を眺め
憧れる未来の自分
その過程を刻一刻と自覚して
記録する様に生きていける人が
どのくらいいるのだろうか

それほど生きる上で必死であれば
あるほどに景色がぼやけて
自らの立ち姿すら忘れてしまう

時代が変わろうと
国が変わろうと
死が直面した時
鏡に写る自分に何を感じるのだろう
何を求め 何を得て どこへ辿り着く
姿無き自分を迎える時自分はいない
生きる自分に与え 去る世に残す自分
深く考える機会になりうる作品

黒澤明監督作品と違った
英国の古典的情景で
また違う味わいです。
竹下トモヒロ

竹下トモヒロ