ギボン三世

生きる LIVINGのギボン三世のレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
5.0
アマプラにてようやく視聴。

カズオ・イシグロは陽の名残で心奪われていたが、本作はそれ以上だった。人間賛歌に溢れているだけでなく、陽の名残以上に惹かれるところは、自分がそれなりに組織という共同体に長く所属してきたからかもしれない。

また、舞台がどこか原作の戦後日本とどこか彷彿させる戦後のロンドンであることも魅力的であった。

自分は果たして生きる人生を送れているのだろうか。深い思索に誘うだけでなく、人の有り様を示す、満足度が高い作品であった。
ギボン三世

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