このレビューはネタバレを含みます
紳士になろうと生きてきた結果、Mr.zombieというあだ名をつけられるほどに徐々に心が死に、そしてまた心を取り戻して生き、その心を死後も紡いでいくお話。余命を知らされて自暴自棄に歌う故郷スコットランドの歌は、最期には幸せな気持ちで歌い直される。
時間の使い方を知らなかった、とはいえ、自分なりのこれまでの時間の使い方で、精一杯生きることができるんだなという希望ももらえた気がする。
身近な人だからこそ言えないのは、言う側の気持ちはよくわかるけど、残された側は仕方なかったとはいえやるせないよね。家族とは向き合えないまま終わってしまったけと、そんなものなのかもしれない。