日本の誇る巨匠、黒澤明原作を、イシグロカズオ脚本でリメイクしたイギリス作品。
本家は未見だが、いろんなレビューで本家へのリスペクトが感じられるとのことなので、非常に上手くリメイクしたのだろう。
余命宣告から自分の人生について考えるというのは、「グッバイリチャード」などいろいろなところで語られてきているが、ここ10年ほどで様々な死に遭遇してきたことで自身の死についても考える機会が多くなった。
「モリー先生との火曜日」でもあったように、『死に方がわかれば生き方がわかる』つまり死を決してネガティブなものと捉えるのではなく、人生の一部捉える考え方が非常に素敵である。
何が幸せに生きることなのかは人それぞれだろうが、いい人生だったと振り返られる人生でありたいなと思わせてくれる。
そういう意味では余命を宣告されるというのはある意味幸せなのかも。
ビル・ナイは本当に名優。
リチャード・カーティス作品とはまた全然違う魅力的な演技を見せてくれた。