このレビューはネタバレを含みます
市民課で長年働いて老年になったビル・ナイが、「人生これでいいんだっけ」ってな感じで色々な遊びを経験したり、今まで後回しにしていた遊び場建設の仕事に奔走する。中盤過ぎくらいでビル・ナイは持病のガンで亡くなってしまうが、同僚が彼の人柄を称賛する。最後は原作映画の名シーンでもあるブランコ。
イギリスの美しい風景、ビル・ナイの渋い演技、落ち着いた音楽で観れるんだけど、言っちゃえば「ありきたり」な話にも見えてしまう。脚本がカズオ・イシグロであることにも非常に期待したけれど、そのことで得られた効果ってなんだったんだろう？
良いシーンの切り貼りという感じで、上手に描けた絵なんだけど心に本当には沁みてこない感じというか。まぁやっぱり日本の原作の海外リメイクでしかないというか。ブランコのシーンなんかは、滑稽でもあるような哀愁が、妙に辛気臭い感じなんだよなぁ。
ただ、観て損なほどの作品ではないとおもう。
