いい映画です。古き良き時代を古い手法で静かに淡々と描く。さすがに出だしは狭い画角で荒い映像で焦った。その後もカラーだったりモノクロだったりセピアだったりするけどいいセンスで映像は美しいし音楽もいい。余命僅かで残りの人生を派手に楽しもうとするんだけど、結局仕事に戻って小さな実績をあげる。真似できないな。ちょうど坂本龍一のドキュメンタリーを観たところだったし、余命を告げられた時の絶望感が心にしみた。余生をどう過ごすか、自分も準備しなければ。黒澤巨匠の映画は殆ど観たことないけと、オリジナルを観ようかな。しかしイギリスのジェントルマンはカッコいいな。スコットランド民謡がいい。自分だったら何を歌うんだろう。人生を見つめ直してしまう。
