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生きる LIVINGのabaraのレビュー・感想・評価

生きる LIVING(2022年製作の映画)
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間違いなく好きな映画だと、最初の10分で確信した。フォートナム&メイソンが出てきた時点で、製作者のこだわりを感じた。
志村喬以外のキャスティングはありえないと思っていたけど、そんなことはなかった。原作をリスペクトした上で、イギリスならではの解釈が加えられている。両方の文化を知るカズオイシグロによるところも大きいかもしれない。
音響が効果的に用いられている点にも注目したい。
字幕で邦語訳を見たせいかもしれないが、生きることの価値を全面に出しているのはオリジナル以上のようにも思えた。
歳のせいか、感情輸入してしまったせいか、私の中ではオリジナルを超えた。
連休最終日心が満たされた。
丁寧に生きていきたい、そう思えた作品。
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