こういう生死や、生きる目的を改めて考えさせられる映画は大好きだ。黒澤明監督の生きるをベースにした作品ということで、以前から興味があり初めて鑑賞。よかった。無気力なサラリーマンには全員なんかしら刺さる映画になってるんじゃなかろうか。ただ毎日を惰性で生き続け、ゾンビのようになり、余命を宣告された男が、そこから生きる目的を探し始める。最終的には遺すことを選択した。息子にも余命宣告の話はできなかったけど、生きる希望を持てた他人には話した。その気持ちなんとなくわかる気がする。大事な家族だからこそ悲しませたくない、余計な心配をかけさせたくないってことなんだと思う。死を意識することで初めて人は生きる目的を見つけるのだろう。
