けん

東京2020オリンピック SIDE:Aのけんのレビュー・感想・評価

東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)
3.3
監督 河瀬直美

あの頃、オリンピックに賛成か反対か?で言えば、僕はどちらでもなかった。ホントにそんなに金かかんの?かけ過ぎやろ?と思いながらも、実際にテレビでたまにゲームを観ると、感動してしまうこともあった。

要は、アスリート達の人生の輝きを盾にとって、大人たちが、寄ってたかってビジネスをしちゃってるのは間違いない。

そんな闇を暴くのか?と思っていたら、IOCが公認の作品なんで、そんなことはないんだろうなって思って劇場に行ったんだ。

正直言って、よくできたドキュメンタリーだった。様々なバックボーンを持った選手たちが、どんな思いで、この大会に向かってきたのか?次々に紹介されていく。IOC公認だからと言って、オリンピックを崇拝するような表現でもない。あくまでも河瀬監督の視点で、監督らしい美しい絵作りで観せていく。

この作品を創るには、膨大な時間を要したのは間違いない。オリンピックに出場するたくさんの選手は、みんなそれぞれ映像化できそうなエピソードを持ってるだろう。それらを大会前から密着して、大会中の試合も取材をして、膨大な映像素材の中から、2時間の映像作品に仕上げるのは、なかなかの作業量だと思うし、ちゃんとside Aとしての役割のある作品になっていたんだ。

side Bも楽しみなんだ。
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