ひろさん

東京2020オリンピック SIDE:Aのひろさんのレビュー・感想・評価

東京2020オリンピック SIDE:A(2022年製作の映画)
2.8
57年ぶりに東京で開催されたオリンピックを誰のために記録したのか。日本人のためなのか、世界中の人のためなのか。
世界中の人のためであって欲しいとの願いは冒頭、緑の自然の中で君が代が流れ、日本の国旗が上がる場面で失われた。
日本の東京で開催されたことを示したいのであればもっと他の方法があったのではないか。
映画の前半で戦争や政府の圧力により、難民選手団や別の国の選手として出場しなければならなくなった選手を取り上げるなら、この冒頭のシーンを観た中国や朝鮮の人がどう感じるかの配慮が必要だったと思う。
後半は日本柔道の復活への模索や今回限りのソフトボール、
子育てのために女子バスケットボールを辞めた大崎佑圭選手にスポットを当てているが、大崎選手の涙顔のアップで終わるのも世界の祭典という視点からは残念だった。
アメリカの女子マラソン選手が
赤ちゃんへの授乳と試合を両立したり、赤ちゃん帯同の可否を回答しない事務局が、SNSで問題提起されるとすぐに認めた行いが印象に残った。
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