空

UNFRAMED/アンフレームドの空のレビュー・感想・評価

UNFRAMED/アンフレームド(2021年製作の映画)
4.3
パク・ジョンミン
ソン・ソック
チェ・ヒソ
イ・ジェフン

今をときめく人気俳優4人がフレームを飛び越えて監督・脚本を手がけた短編映画集。

1作品30分程度なんだけど、皆さん個性と感性、才能が溢れてる。4作品とも全く違った世界観、良さがあって優劣はつけられない。

4作品ともエンタメ的なわかりやすいストーリーや演出じゃなくて、見る側に解釈を必要とする繊細さや奥深さがあって、
こんなに才能ある人たちが俳優やってるなんて、天は二物も三物も、四物も与えるんだと思った。

WATCHAのこの順番も良かった。順番通りに見るのがおすすめ。あと、誰がどの作品を担当したか事前知識なしに見て当てるのも面白いと思う。
私はソン・ソックが一番意外だった。なんとなくイメージでは奇抜な世界観創るのかなと思ってたけど、全然違った。


以下、個別に簡潔にレビュー。あえてどの俳優さんの作品かは伏せて。

①『学級委員長』カメラアングルとカメラワーク、音楽が奇抜でカッコいい!若手監督の才能溢れるデビュー作、みたいな感じ。

②『再放送』何気ない日常の一幕を切り取っただけなのに、自然と涙が出てくるような、繊細な作品。ここ切り取るところにこの俳優さんの人間味が出てる気がした。

③『パンディ 蛍の娘』映像美。一番泣いた。冒頭とラスト、固定カメラの長回しでゆっくりゆっくりドリーインしていくとことか、スローモーションの顔アップとか、じわじわ胸を侵食してく吸引力。静かな涙を誘う。

④『ブルーハピネス』この4作品のなかでは1番エンタメ要素が強い。30分という短さで主人公が転落していく様を上手く描いてた。
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