通りすがりのアランスミシー

ハムレットの通りすがりのアランスミシーのレビュー・感想・評価

ハムレット(1996年製作の映画)
4.1
副筋を削除しコンパクトにまとめる場合が多い「ハムレット」だが、原作の何もかも完全に映像化してしまった超大作。
上映時間は4時間越え。全編ハムレットがウジウジ悩んでいるだけという見る前からゲンナリしてしまうような企画だが、忍耐して最後まで見ると圧倒的な感動が押し寄せてくる。
内省的なハムレットの物語でありながら映像的には特大のスケール感で、オペラでも独唱しているようなブラナーの演技は「壮麗」の一言に尽きる。
鑑賞には忍耐が必要だし、こういった映画の存在を手放しで称賛する気にはなれないがそれでも意欲的と評価したい魅力的な作品。