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盗まれた死
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『盗まれた死』に投稿された感想・評価

[フィンランド、ツァーリダムに反抗せよ] 90点

大傑作。1911年に生まれ、1940年の冬戦争にて29歳の若さで戦死したニルキ・タピオヴァーラは、わずか4年のキャリアで5本の長編映画を製作しただけだったが、フィンランド映画史に計り知れない影響を与えたとして伝説的な扱いを受ける人物である(時代的にもジャン・ヴィゴに近いものを感じる)。本作品は日露戦争期のフィンランドを舞台に、帝政ロシアの支配に反抗するレジスタンス活動を行う人々を描いている。主人公ロベルト・ヘドマンは没落貴族の一人息子で、父の死後は官僚である伯父の保護を受けながら大学へ進学していたが、現在はレジスタンス活動に参加している。といっても、宣言文をコピーして配布するという武力を伴わない抵抗であったが、ある日ロベルトが仲間の名前を書いた手帳を失くしたことで事態は急変していく。手帳を拾ったのはクラーソンという銃密売人の男で、彼は自分の銃を売りつけて活用してくれる"鉄砲玉"を求めていたのだ。

本作品でまず目を引くのが、室内の暗さだろう。冒頭で登場するロベルト母の家以外は基本的に薄暗く、ところどころに朧気な光が当たるという、まるでノワール映画のような陰影の美しさがある。加えて、トゥーリッキ・パーナネン演じるマニャという女性は、クラーソンに良いように使われており、ロベルトと恋仲になって云々というファム・ファタール的存在であり、物語の面からもノワール映画として成立している。また、ロベルトとマニャが自宅から機関銃を抱えて逃げ出すシーンのドイツ表現主義っぽいセット、そしてマニャはクラーソンを殺すシーンのカット割りなど、特に人物が喋らないシーンは異様な緊迫感があって素晴らしい。逆に全体的な物語は少々混乱気味なので、喋ってるシーンは若干かったるい部分もある。

本作品は、自らの特権的階級を維持したいが、支配体系は根本的に変えたいというブルジョワの矛盾した態度が描かれている。主人公ロベルトは、自身が特権的な立場にあることを無自覚に利用するシーンがあるなど、ある種批判的に描かれている。それは製作当時フィンランドに駐留していたナチスドイツに対する反抗的意識の現れ、或いは危機意識の投影なのかもしれない。
cil

cilの感想・評価

3.5
そう良いと思わないが、やはりアメリカのメジャースタジオでは撮ることのできない暗さを纏っている
盗まれた死