谷監督よりご招待いただき試写にて鑑賞。
よって、評価は控えさせていただきます（迎合ではなく、お金を支払っていないため笑）。
追想ジャーニーは48歳の売れない俳優が、ある日、謎の高校生から渡されたメモをキッカケに過去と現在が交差する不思議な世界にトリップして･･･とゆうお話。
強引で、ありえない設定ながらも、奇妙なシチュエーションとシュールな世界観がクセになる作品。
絶妙にチープなラインを狙った見せ方と、66分間というコンパクトな時間がちょうどよいですね。
扱っているのは普遍的なテーマでありながら、押し付けがましさもなく、へんにお涙ちょうだいに仕上げていない点に好感が持てました。
どこか抜け感が漂うラストも好みです。
これといった映像美や飾り気があるわけではありません。
良い意味でこなれ感がなく、下北沢や高円寺あたりの小劇場で芝居を観た後のような気持ちにさせてくれます。
なんだかんだ過去ばかり後悔しがちですが、唯一「今」こそが現実的に変えることができる過去であり未来であるんだよなあ、ってことをほんのりじんわり考えさせてくれる時間でした。
定点からの撮影が多いからでしょうか、少し冷静に俯瞰して観せておいての、ここってシーンでガチっと持っていくところがニクいですね。
お芝居を舞台上の空気感ごと映像にパッキングしたような素敵な作品。オススメです。
俳優 藤原大祐 初主演映画
「追想ジャーニー」（谷健二監督）
2022年11月11日より東京の池袋シネマ・ロサで公開。是非！
