「明け方の若者たち」の裏側、全部見せます、の作品。若葉竜也演じる夫の方が割とまともで、黒島結菜演じる妻の方がかなり自分勝手。妻側の話で共感できるような一面を見せるのかと思いきや。
内定を報告した時の夫の反応が個人的には当たり前だと思うし、それを聞く耳持たずに怒っているみたいな演出がちょっと。たしかに暴力はダメだけども。
帰国した夫に抱かれながら、ごめんなさいを繰り返すシーン、夫は多分ニューヨーク行きの前に急に残ると言い出したことに謝っていると思ってたのかな。真意は不倫してごめんなさいだったと思うのだけど。
最後、明大前の公園のシーン、タイトル通り「ある夜、彼女は明け方を想う」というシーンだが、本編の「明け方の若者たち」のラストシーンと照らし合わせると、黒島結菜側は特に夫にバレていないので、良い思い出に昇華してしまっていて、北村匠海側は引きずったまま終わるってことで、不倫の良くないところが浮き彫りに…。
せめてそういう黒島結菜側の行動や態度にチクリと刺すような皮肉なシーンがあったら、と思った。良くないよね。良くない。