ラピュタん

魂のまなざしのラピュタんのレビュー・感想・評価

魂のまなざし(2020年製作の映画)
4.5
美しくも静謐な光あふれて


フェンランドの女流画家ヘレン

1946年に彼女は83歳で逝去された
19世紀と20世紀を半分づつ
生きていらした方のよう

50代からの彼女の黄金期が描かれています
芸術家である彼女は、女流画家が極めて少ない中で絵に真摯に向き合っています
成功の中でも実に慎ましく、
母と二人で険しく生きています

成功の機会は同時に、
人生を揺るがすほどの恋という
大きな苦しみに彼女を晒すことに

絵を描くことが生きること
才能ある画家である彼女の半生は、深い孤独の闇に沈んでいたはずです‥‥

その荒野に咲いた一輪花🌼の震撼

主演のローラ・バーンさんの素晴らしい演技に、涙を禁じ得ませんでした(劇場で震えるように)

「幸せな時も、悲しみの中にあるのが芸術家」

同じ美術学校の同期である友人の失恋を受けて、彼女はそう言っていましたが


映像が美しくて心地よい時間でした
さらに、ローラ(ラウラ)さんの静謐な演技の深い味わいが、この美しい映画全体を、いっそう芸術的な香りに包んでいました

絵画に関心がない人も、
しっとり楽しめる作品だと思います

おススメど真ん中は きっと
 高校生くらいから
 主に女性が好まれるかと
 そして、
 永遠の門(ゴッホ)が好きなお方
 などなど
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