『オオカミの家』の同時上映にて
オオカミよりこっちのが好きかもしれない!
テープの擦り切れ感と不安を煽るピアノの音
そしてストップモーションの人形による君の悪い儀式が異様なシナジーを生んでいて凄い。目が離せなくなる。
ストップモーションは「そこにあるモノと空間」を使ってるからこそ、動いた時に魂が宿っている雰囲気を感じさせるものだと思ってて、無機物だからこそ実在感と生命を感じさせる。
この短編映画の凄いところはモノに対して生命を感じさせるストップモーションという手法を用いて、且つ内容的にも死者の蘇生ということをやっているのに、常に「死」というものを感じさせてくるところ。
"無い"はずのモノを"ある"ように見せつつ
"ある"ようにみせたモノの終わりを常に仄めかす不安感
これは実写映画も小説も出来ない芸当であり
観客にダイレクトな死の雰囲気を感じさせるストップモーションの極地だと思います。