クリーム

骨のクリームのレビュー・感想・評価

(2021年製作の映画)
3.8
『オオカミの家』の併映短編。『オオカミの家』に惚れ込んだ「ミッドサマー」のアリ·アスターが製作総指揮。こちらはモノクロで、こっちの方がヴィジュアル的には、ヤバい感じです。ただ、とてもアーティスティックな映像で好みではありました。

2023年、美術館建設に伴う調査で、ある映像が発掘された。それは、少女が人間の死体を使って謎の儀式を行っているもので、1901年に制作された、作者不明の世界初のストップモーション・アニメという設定です。



ネタバレ↓



コンスタンサという少女は、謎めいた儀式の力で地中から人骨を掘り起こし、それを使ってディエゴとハイメという2人の男をこの世に呼び戻す。蘇ったディエゴとハイメだったが、骨が足りなかったため2人の肉体はバラバラだった。コンスタンサは不完全なディエゴとハイメと戯れ、最後にはハイメを神父役に見立ててディエゴとの結婚契約をするも白紙に戻されるお話。

実在した政治家を道化扱いして皮肉っている作品で、正直内容はピンと来ない。なるほどね程度。だけど映像は、本物っぽいガイコツや骨が出てきて刺激的で好きでした。

※登場人物は、以下の実在人物を皮肉っている。男性2人は、チリの独裁政権の基礎を作った人。
ハイメ·ホルヘ·グスマンは、1900年代後半のチリ軍事独裁政権下で憲法を作りました。
ディエゴ·ポルタレスは、1800年前後の政治家で右派軍事政権への主導者。
また、コンスタンサ·ノルデンフリーツは、ポルタレスの愛人で、3人の子供を産んだが、ポルタレスと結婚出来なかった。
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