『オオカミの家』と同時上映の短編作品。
チリで、100年以上前のフィルムが見つかった…。それは世界初のストップモーションアニメ作品だった。(設定の話)
ある少女が何やら死者の骨を操り始める。
骨たちがリズムに乗るように少女の周りを囲って、彼女の指示通りに籠に入っていく。
そして軽い足取りで教会へと向かい、儀式をおこなう…。
不気味であると感じるのは、骨や人形のおどろおどろしさだけではなく、ストーリー展開の想像がつかないという点もあると思う。儀式までの展開や雰囲気は絵本のような、おとぎ話のような呑気さが漂う。しかしいざ儀式が始まるとガラリと変わり、気持ち悪さがかわいさを凌駕し始める。
でもその光景から目を離せない。
グロいわけではないけれど、ちょっと様子がおかしいという塩梅がちょうどいい作品だった。