幽斎

ハングリー/湖畔の謝肉祭の幽斎のレビュー・感想・評価

ハングリー/湖畔の謝肉祭(2020年製作の映画)
3.0
最近C級スリラー(ホラー)をレビューしない事にお嘆きの貴方(そんな人居ないか(笑)。現在アマプラ映画を全速力で反復レビュー中、今暫くお待ち頂ければと。本作は製作したイギリス本国で酷評、にも関わらず世界最速で劇場公開。何が凄いって途方も無くクソ、マニア限定のカニヴァリズム・ホラー。京都のミニシアター、みなみ館で鑑賞。

みなみ館は知的な女性が多い印象だか、良いのか此れで?。こんな作品をイギリスから直に買い付けた「TOCANA」ご存じの方は此処で再生を停止した方が、絶対に良い人生を送れる。「腹減った。奴らを喰おう!」「空腹は生肉で満たせ!」「イギリスで起こった衝撃の実話!」全部公式HPからの抜粋。当然だが、食人族顔負けのデタラメばかり。アメリカで劇場公開された形跡もない。TOCANAって実に魑魅魍魎でバックに電通でも居るのかと、アメリカでは「Savage Valor」と言うが、全国ロードショーとか正気の沙汰では無い。

Louisa Warren監督(ぽっちゃり女性)、日本で無名なのは当たり前だが、驚異のZ級SFホラーとして世界を震撼させた「サイバーブライド」を創った人。試しに予告編を貼るが、これが意外と面白そうだから始末が悪い。こんな監督(失礼)でも今まで20作品を作り、しかも、女優として30作品の出演歴が有る。更に「Toothfairy」シリーズと言う、D級ホラーまで。一体誰がこんな作品に金を出すのか小一時間問い詰めたい。
www.youtube.com/watch?v=ipRd33nV6kw&ab

プロットは「悪魔のいけにえ」10倍ぐらい薄めた感じ、ミステリー小説で言えば「Epigonen」風。普通なら配信スルーだが、アメリカはレギュレーションが厳しいので、カニヴァリズムは流せない。それを劇場の大スクリーンで観た(クドい)。レザーじゃ足りないと、ラバーマスクも居るが致命的なのは、予算不足で残酷描写が絡きし足りない。赤ちゃんの代用がキューピーちゃんも笑えないが、悪趣味なゴアシーンだけは充実してるので、80年代田舎ホラーが好きならギリ楽しめるかも。

私は歴史の証人に為るつもりはサラサラ無いが、チケット1900円、コインパーキング800円、ドリンク300円。人柱にも程が有るが、キャストの中では英国女優Mia Lacostenaは良かったかな、別な意味でオチも付けたし。行ってビックリなのは、若い京女の方が結構居た、流石みなみ館(笑)。恨むならTOCANAを怨めだが、大半は一騎当千のホラー・マニアの方々。関係ないけど金曜日の午後なのに結構な入りだった。

一番の謎はイギリスで公開された時は60分、日本は89分。これが何を意味するのか?。
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