真一

ありがとうの真一のレビュー・感想・評価

ありがとう(2022年製作の映画)
2.1
 考察マニア🕵️のために製作したとしか思えない、いじわるな短編映画🎬️。難解というより、意味不明と言った方がふさわしい内容。瑛太👦が監督を、主演を役所広司🧔が担うだけに、それなりに面白いのではないかと期待したけど、分かりませんでした。

 この作品の唯一最大の見せ場は、自殺を図ろうとしていた主人公(役所広司)が、若者(瑛太)に右足🦵を銃撃🔫され、血🩸を流しながらほほ笑む😊というラストシーンだが、何を意味しているのかが不明だ。リアルな痛みを感じ、生きる意味を再認識できたから笑ったのか。それとも、若者👦が自殺を手助けしてくれたと受け止め、嬉しくなったのか。この作品を通じて言いたいメッセージは、この場面に凝縮されているはずなのに、まるで伝わってこない。

 主人公が自殺を図る理由も、特定できない。愛妻🧍‍♀️と愛娘👧に家出されたからだろうか。それとも、2人と死別したからだろうか。家族のエピソードが出てこないため、推測しようがない。そもそも、家族関係に起因するかどうかも不明だ。主人公の顔には生傷が複数あることから、暴力団🔪に追われているとの想像もつく。捕まってリンチ🩸に遭うのを恐れて自殺を図ろうとしている、と考えることだって可能だ。とにかく、分からん!

 コロナ禍🦠を想起させる場面が多数出てくるが、それと話の本筋がどう絡むのかも読めなかった。主人公が立ち食いそば屋で、テーブルの上に置いた白いマスク😷の上に納豆の粒を落としてしまう冒頭のシーンは、コロナ禍で生活難に陥っていたことのメタファーか。でも、そうだとすれば、大金💰️の入った封筒を気前よく店に置くはずはないだろう。うーん、つじつまが合わない。

 黄色🟡を、この作品のシンボルカラーにしていると感じだが、狙いは不明。黄色の車🚖に乗ったお兄さんはコロナ🦠に感染していたから、黄色はコロナを表しているのだろうか。ということは、黄色いローションを主人公に塗りたくった風俗嬢👩(橋本マナミ)と、黄色いジャンパーを着た若者👦(瑛太)も、コロナ感染者という設定か。そうだとしても、それがどうストーリーに絡むのかが見えない。

 うーん、理解不能(; ̄Д ̄)?です。

 他の方のレビューを参考にしつつ、いつか再チャレンジしようと思います。
真一

真一