ホラーマニア斗真

マザーズのホラーマニア斗真のレビュー・感想・評価

マザーズ(2016年製作の映画)
3.0
ルイスとカスパー夫妻の家で住み込み家政婦として働いているエレナはある日、ルイスから代理出産を懇願され、彼女は代理出産を引き受けて妊娠するが、妊娠直後の体に異変が起き始めるようになるという、デンマーク発🇩🇰のマタニティホラー。

"2つの子宮から死が生まれる…"

謎の生物を身籠った女性が胎内の赤ん坊に操られながら男たちを次々に血祭りに上げていく「ベイビー・ブラッド」、曰く付きのアパートに引っ越してきた妊婦が怪しげな隣人たちに追いつめられる恐怖を描いた「ローズマリーの赤ちゃん」といった、マタニティホラー映画が今までにたくさん作られてきたが、その中でも本作品は独特な雰囲気を放つ、異色のマタニティホラー映画でした🤰

「屋敷女」や「ベイビー・ブラッド」のような過激なスプラッター描写はなくて、「ローズマリーの赤ちゃん」のように心理的にじわじわと責め立てられるような内容になっていて、血が苦手で怖い物見たさのホラーファンにはちょうどいい作品でした👶

さらに派手なホラー演出はなくて、淡々と話が展開していき、カメラワークや役者の演技も普通に良くて感心しました。ただ、内容としては不気味な雰囲気やエレナの見た目が変わり果ててゆく過程を味わうだけなので、よくある王道ホラー映画を求めて鑑賞する人からすると物足りないかもしれません🤔

ちなみに劇中ではある女性のマ◯コに男性の指が挿入されるという、エッチなシーン(モザイクなし)がありました。輸入盤での鑑賞だったので、モザイクはなかったですが、日本での劇場公開だとモザイクはつくかもしれませんね。個人的にはモザイクはつけないで欲しいと思いますが…🦪

また、何が起きているのか、ラストはどういう意味が込められているのか等の具体的な説明を省いて雰囲気で語るような感じの内容であるため、色んな解釈ができると同時に人によっての恐怖の度合いが、かなり変わりそうな作品でもありました。というわけで、雰囲気を重視するホラー映画が好きな人にはとことん好かれる映画ではないでしょうか🍼

※「屋敷女」を超える映画はまだ出てこない…✂️