主演のオリヴィア・コールマンがゴールデングローブ賞主演女優賞にノミネートされ、さらには第95回アカデミー賞でもロジャー・ディーキンスが撮影賞にノミネートされている期待の作品✨
人種、性別、年齢、バックボーンなど、あらゆることが異なる2人の人間が、とある美しい映画館を軸に人生を交わらせ、その結果として「人生とは、心の持ちようだ。自分が望む人生は、自分で掴むべき」と学ぶまでの過程を温かくも、ときに痛々しいほどリアルに描きだしている。
人生を生きていると、決してポジティブなことばかりではない。
ネガティブなことのほうがむしろ多いかもしれないし、日々疲れ切ることがほとんど。
けれどそのネガティブに埋もれて、自分の人生の舵を切れないことが、一番の不幸だ。
だからこそヒラリーの「自分の望む人生は、自分で掴むのよ」という言葉が響く。
どれほどへこたれても、どれほど疲れ切っても、自分の人生を、自分がなりたい方向へ導くことで、はとは高みへと向かっていける。
そう力強いメッセージを受け取ったあとに響いてくる、「人生とは心のあり方だ」という詩が、本作の1番の要を表しているように感じた✨
【ストーリー】
1980年代初頭のイギリスの海辺の町マーゲイト。
つらい過去を抱えて生きるヒラリー(オリヴィア・コールマン)が働く映画館・エンパイア劇場へ、ある日夢をあきらめた青年スティーヴン(マイケル・ウォード)が現れる。
やがて彼らは心を通わせていくが、二人の前に思わぬ試練が立ちふさがる。
【キャスト・スタッフ】
*監督:サム・メンデス
『1917 命をかけた伝令』でみりぺでぃあ記載済。
*ヒラリー:オリヴィア・コールマン
『女王陛下のお気に入り』でみりぺでぃあ記載済。
*スティーヴン:マイケル・ウォード
ジャマイカ出身🇯🇲
2016年に端役で俳優デビューし、2019年に『ブルー・ストーリー』で初めて大きな役をもらい、その演技が評価されて第73回英国アカデミー賞でライジング・スター賞を受賞しています🌟
その他の出演作は『オールド・ガード』など。