taka

エンパイア・オブ・ライトのtakaのレビュー・感想・評価

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)
4.5
映画が題材の作品が続くけど、これはかなり好き!

80年代初頭、イギリスの海辺の映画館エンパイア劇場が舞台
まずロケーションの美しさに息を呑む
昼の陽光も良いが、夜のムーディなオレンジのライティングが素晴らしい!
館内も売店から通路までオレンジの灯りで統一されており格好良くて理想的な映画館に見える

従業員たちも人間らしさ溢れる個性的な面々でアットホームな雰囲気
それらを見てるだけで映画館っていいなと思えるし、自分の行きつけの映画館スタッフたちにも感謝の念を抱く
そのエンパイア劇場には諸問題を抱えるスタッフがおり、人と人との出会いによって化学反応が起き始めるのだが・・

要所の音楽も素晴らしかった
個人的にはThe SpecialsやJohn Holtのレゲエチューンに感激♪
他も多彩で、スコアを手掛けたトレント&アッティカスの柔らかいピアノサウンドも作品と素晴らしくマッチ!
サムメンデスと言ったらトーマスニューマンの印象なのでトーマスのバージョンも聴いてみたかったが

劇中出てくる映画作品も大変興味深い
当時の映画事情が垣間見える他、映写機やフィルムに懐かしさを感じる

全体に静かで落ち着いた雰囲気だけど底には熱いものが燃え滾っていて、しみじみしつつも力強い作品でした


あと、当たり前だけど映画館勤務だからって沢山の映画が見放題ってわけじゃないんだね・・
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