あさ

エンパイア・オブ・ライトのあさのネタバレレビュー・内容・結末

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

one of the best films of this year 早期受賞どころか、どうしたらいいかわからない感情でいっぱい。星5個つけていい…?ちょっと勿体無いから寝かせるね。

ヒラリーが劇場を立ち上げていく冒頭から最後までずっとメソメソメソメソ泣いてた。オリヴィアはさ、いつだって化けモンみたいな演技を見せてくれる最高女優であるという先入観があるのに、毎回期待を超えてくる。とはいえ彼女だけではなく、すべての俳優が良かった。トビー・ジョーンズ、あんたもうダメだ最高すぎる。ア〜ロンドンでもブリストルでもなく、マーゲイト舞台なのすら愛おしい。あまりにも心地よくて傷ついて、愛を感じる気持ち良い映画。

こういう洋画に出会うと、あ、好きだ、って気持ちを思い出せる。冒頭のヒラリーの場面もそうだけど、映画を届けるという尊さに気付かされる。あれ?私何したかったんだっけ。本当に誇れてる?って突きつけられた感覚。守りたいものはあるんじゃないのと。もうちょっと理想論を大事にして良いよ。

社会、対人関係、生活を取り巻くあらゆる不安に押し潰されそうになっても、そばに映画があることに気付けるって良いなあ。それが映画でなくても良いんだけど、少なくとも映画にも力があるんだよなあと、ヒラリーが映画を観るシーンで思うなどとする。

あとまあベタに映写室…感動しちゃうな…。いまはメジャーでなくなってしまった映写機も、部屋に舞う埃も、それを扱う人の真剣で楽しそうで眼差しも、私はその景色を見てきた訳ではないのに懐かしくて愛おしかった。ここ最近の監督のみんなたち、俺たち私たちの映画愛について撮ってみよ〜ぜっておっきい約束したんでしょ?これ見たらもはやバビロンすら好きになってきたし、私はもうバビロンに特別な想いを感じているんだろうね8割寝たけど。
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