カカ

エンパイア・オブ・ライトのカカのレビュー・感想・評価

エンパイア・オブ・ライト(2022年製作の映画)
4.0
80年代初頭、舞台はイギリスの海辺の町にある映画館。

美しい映画でした。どのシーンを切り取っても絵になる映像美。
全篇にあふれるノスタルジー。
黒人青年が好きな音楽は2toneのスペシャルズ(黒人白人の混成バンド)
映画館での華やかなガラパーティの上映作品は「炎のランナー」

現実は不安定な社会情勢で、貧富の差は進み、暴動、人種差別が横行する日々。
女性蔑視、心の病、惹かれ合うふたりの関係…ちょっと盛り込み過ぎかな?と思わなくもなかったけど、脚本も手がけている監督の想いが目いっぱい詰まっているように感じました。生きづらさを感じた時に、映画や音楽、詩は心の支えになって、それは現代でも変わることはありません。

海辺にたたずむ映画館、素敵だったな〜✨✨
チケットは手売りで、もぎりの係員がいて、スクリーンには赤い幕。
上映には映写技師さんがつきっきりで、タイミングを合わせてフィルムの交換。
(ロビーのカーペットがシャイニングのホテルのと同じ柄だった?)

オリヴィア・コールマンの演技が圧巻でした!✨✨

♪Morning has broken/Cat Stevens
カカ

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