静かだったけど、映画館で観て良かったなぁって思えた作品。
映画好きなら、冒頭の一分でそう思わずにはいられないんじゃないでしょうか。
音楽も良かった。家で映画を観た時ってあまり観賞後サントラを聴いたりしないけど、この作品はエンドロールまで旋律が美しくて、あの繊細な世界観に浸れて良かった。
統合失調症を患ってるヒラリーと、
黒人のスティーブン。
お互い欠点(肌の色の事じゃないよ)や弱い部分があるけれど、その人が持ってる美しい光の部分もある。
それがお互いを照らして、惹かれあったんだろうなぁ。
自分の人生なんて、って思ったときにそうやって照らしてくれる人や物があるってなんて素晴らしいんだろう。
自分や、きっとあの映画を観た人にはその光が「映画」だって人もいると思う。
オリヴィア・コールマンの演技も相変わらず素晴らしかった。
(なんでアカデミー賞ノミネートしてないんだろうか)
あったかい気持ちになれる、素敵な映画でした。