主人公の立場上より強まっていた、人間誰しもが抱いているだろう(と私が勝手に思ってるだけかも知れない)孤立感が生々しく、自分の経験の一部であるこのように錯覚させられる映画だった。
自分という人間をき…
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【おかえり リンダ
いや 今はリディアか】
EGOT マエストロ。
オーケストラのオーディションってああやるんだ。
【ベートーベンがパクった】
ペルークリスタ
秘書ドロン
若手チェロ
反目妻
…
"言葉はいらない、それが音楽の偉大さだ。
音楽は言葉でなく、音符で表現してくれる。
音楽には動きがあり、常にどこかへ流れながら変化していることを忘れてはいけない。
音から音へね。それが100万の言葉…
現実ではとても珍しい、女性の大物指揮者を主人公にしたシリアスなドラマ作品。
主人公が女性ながら指揮者で、同性愛者でポリコレ一直線な内容かと思いきや中身は普遍的な狂気と幻想の物語だった。
クラシック音…
見応えある問題作。指揮者という職業の苛烈さや、超一流という重責や犠牲まで重く深く考えさせられる。終盤の展開は賛否両論あるだろうが、個人的にはありきたりの分かりやすい展開より、贅肉を削ぎ落としたような…
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ずっとかなり面白かったが、ラスト委ねられすぎてビビった。
何を思えばいいんだ。
正直かなり気持ち悪いなとは思った。
形式に囚われない、自由なスタイルで音楽に向き合えていると言えば聞こえはいいけど、…
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そのカリスマとストイックゆえに現代音楽界を牽引していると称される女性指揮者リディア・カーの隆盛…と転落の物語。
この顛末の肝は人間関係だと思う。そして、引き込まれた理由の一つが無駄のない構成。
各人…
お見事。絶対的君臨者が加速度をつけて落ちていく過程を丁寧に描く佳作。細かい心理描写と細かい映像表現で見せていくスタイルなのでボケーっと見てると色々と見逃すので注意。オチのあれを幸せと思うか哀れと思う…
>>続きを読む世界的なオーケストラのマエストロ、リディア・ターを演じたCate Blanchettの存在感に圧倒される。演技云々よりも、この俳優がターのキャラクターを作り出したのではないか。カリスマ的な才能。しか…
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天才でさらに権力も持つと視野狭窄になりやすいっていう話。
元々の依頼は男性指揮者の脚本だったのを、ケイト・ブランシェットに当て書きしたおかげで男性の搾取の話から、同性愛者の女性という少数派の人でも…
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