晴海通り

TAR/ターの晴海通りのネタバレレビュー・内容・結末

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ネタバレ設定にしてますが特に明確な答えがあるわけじゃありません。

いや長かったけど、長さは正直感じなかった。上手くない俳優さんで長台詞・長回しすると「あ〜長台詞やってんなー(スゴイスゴイ)」ってなってしまうけど、そんなこと1度も思わせなかったケイト・ブランシェットは本当にすごい。私は音楽については門外漢なのでその辺の専門用語にキャッチアップしづらかったのと、結構登場人物が多いので途中まで役名と顔が一致しなかった(笑)




====以下ややネタバレ====



そしてエンディングですよ。私はゲームしないので、エンドロールでようやくあれが「モンハン」なんだと分かりました(ファンミ的な?)。音楽界のど真ん中にいた人物の転身。そう、この転身は果たして転落なのかどうかという問い。そりゃ自家用ジェットも高級アパートメントもアシスタントも失ったけど、また自分を突き動かした音楽に向き合えるならそれでいいということじゃないかと思いました。「5番」と聞いただけで吐いてしまうならクラシックから距離を置けば良い。冒頭クレジットと共にしばらく流れたシンプルでプリミティブな民族音楽に心震わせた頃のように、”音楽“そのものに回帰する一歩を踏み出せたのではないかと。映画としてはコンサートの代役を突き飛ばしたところで終わりにすることもできたはずだけど、そうせずに後日譚をつけたのはやはり意図があるんじゃないかと。変にクリスタ嬢に取り憑かれるような最後にしなくてよかったと個人的には思いました。途中怖かったけどね。

謎シーンはオルガを追って転んだところ。オルガはなぜ姿を現さなかった?liveしながらのテキストメッセージやりとりはアシスタントのフランチェスカのものだと思うので、やはり身近な人に愛され憎まれ嵌められたのかな?という推測をしています。

いずれにせよ映画館でご覧になった方が良いです。音響が必要なので。個人的には音楽界の皆さんがいかにもな見た目で笑いました。特にマーク・ストロングの長髪…(笑)
晴海通り

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