ボギーパパ

TAR/ターのボギーパパのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.5
劇場2023-37 TCサクラマチ

先のアカデミー賞6部門ノミネートも、
手ぶらで帰された作品。

主演女優賞は獲っても良いかと思うほどのケイト・ブランシェットの名演。特に学生相手の講義のシーン!ワンカットであの長丁場は素晴らしい!熱演としか言いようがない。

もう一つノミネートされてもいないが音響賞は獲っても良かったのではないか、、、微妙な音づかいはベルリンフィル部分だけでなく、TARを悩ませる「雑音・騒音」にも活かされていたのではないか、、、
実際獲ったのが『TOP GUN Maverick』だから仕方ないといえば仕方ないが、、、

と、細かいところは非常に見所のある作品なれど、、、今一つ没入できない。
ケイト・プランシェットは素晴らしいし、
芸術を突き詰めるがあまり、傲慢にふるまう役どころも面白い。追い詰められていく展開も良いのだが、、、よくわからない。
編集かな、、、好みでないのは。今一つ繋がりが分かりづらい。人間関係がよく分からないせいか。

ラストの展開も今一つ。失敗をおかしたものにも、立ち上がるチャンスがあり、それを受け容れるか?という問題も悪くはない。
(私は全く知らなかったのだが、ゲームの音楽なんですね。都落ちってここまでかと思うと、、、)

でも何か、気に入らない不思議な作品。なかなか受け容れられないのが不思議な作品。
マーラーの5番久しぶりに聴いてみたくなったけどなんか気に入らない。
長過ぎるからかな、、、配信などで観たら完走できなかったと思う。
そしてラストの着ぐるみ達の意味が分からなかったせいかもしれない、、、
ボギーパパ

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