TAR/ターのとぅのネタバレレビュー・内容・結末

鑑賞後の違和感。
クラシックとアジアの雰囲気って真逆だなあ。最後のモンハンとか交わると思ってなかったジャンル。
長回しのシーンでとめどなく出てくるリディアの言葉には圧倒された。

説明がほぼなくて混乱するとのレビューが多かったので公式サイトで少し予習したけどそれでも人物がなかなか紐づかない。
個人的にはそれも心地よかった。
(映画です、と登場人物に説明させずただそこにある生活を覗き見てる感じ)
架空のドキュメンタリー。

思っていたより狂人になるわけではなくて
別に分かりやすく悪いこともしていないけれど、周りの人間とすれ違ってゆく。
リディアが時々挟む冗談に人間らしさを感じたり。
絶妙な人間の関係性と社会の空気。

大枠のストーリーよりも演技や演出を楽しんでた感じ。明確なメッセージとかは感じない。
予告編がかなりドラマチックだったので少々ギャップは感じた。
オーケストラの迫力や、静かな部屋で鳴り響く幻聴の緊張感はあったけれど、思ったよりも映画館で見る必要性は感じず。