Ashtoash

TAR/ターのAshtoashのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.0
淡々と流れる時間の中で、時折挿入される雑音という違和感

ショーペンハウアーの引用で、この些細な違和感は才能だと刷り込まれる前半。
しかし、その正体が顕在化する後半は、外的自意識である虚像が壊れていく様子を、圧巻の演技力で視覚的に畳みかけて来る。

稀代の俳優ケイト・ブランシェットが、この悲劇を解読する様子をゆっくり楽しむ。
そんな作品でした。
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