うち震えるような
美音、微音、無音
芳醇な傑作⚡️です
静かに…静かに…
忍び寄る影と雑音
待ち受ける、驚愕のラストシーン🧊🦣🧊
この作品は、音楽と女性と栄光の複雑さについての三重奏だと感じました
(監督曰く、ヒエラルキーの物語でもある、と)
音楽を紡ぐという使命が究極まで追求される過程
その舞台裏のサスペンス
ケイト・ブランシェットという驚天動地の天才がワイン🍷なら、楽団が奏でる音がチーズ🧀かな?
でも、あるところから、その🧀がブルーチーズに…
いや、🍷が🍸🍸に!
雰囲気は「ブラックスワン」のようでいて、より静謐かつ協奏的(女優たちによる演技の協奏…)
ケイトさんのみならず、皆さん本当に素晴らしかったです
自然な演技で男性も含めて役者って素晴らしい、歳をとるってことも素晴らしいと感じさせてくれました
稀有の才能は、欧州の中枢から誕生した🐣のではなく、リディア・ターさんは異色…時代の寵児というより異端児😈
そんな人物を美しく掘り下げていきます!才能だけでなく音も無音も効果的に使いながら、丁寧にかつサスペンスフルに!
物語は常に二重の意味を付与されつつ進行します
「ターとは何者なのか??」
何をしたの?
どのように栄光を手にしたの?
…
マーラーの和音や力強いチェロの音色などの他に、張りつめた「無音」の美しさを味わえますし、「微音」も非常に効果的に使われていました
音の幅広さの中にどっぷりと浸れます
長く感じませんでしたが、最初のトークシーンが関門でしょうか?
いろんな含みがあって、知識があるとより愉しめるように出来ています(そのようでした😅)
ところで、音楽は一種の騒音なのだともいいます(バーンスタイン)
クラシックはその中で、最も美しい騒音といってもいいでしょう
マーラーの最も有名なアダージョ(交響曲第5番の)が、断片的ではありますが、聴きどころが巧く抽出されていて、とても美しく奏でられています
とはいえ、演奏シーンは少なめです あと半時間長くして呉れたらもっと聴けるのになー☺️と感じないわけではありませんが、それで良いと感じました 何故なら、直接的ではない表現方法で充分に音楽を描いていたからです
(なお、CDがそれを補ってくれるよう)
芸術であるが故とはいえ、極端なエリート偏重でもあるクラシック音楽はいかにして、私たちの耳に届けられているのか、紡ぎ手の側からちゃんと奏でられていました
クラシックファンなら、唸る作品かと
⭐️エルガーのチェロ協奏曲の暗喩
この作品は、まだ女性奏者が珍しかった
楽壇という男性社会に生まれたものの
初演時にロンドン交響楽団をエルガー
自らが指揮を執っていますが…
チェリストは、女性だったのです👩🍼
その歴史を巧く活かしたサスペンス!
⭐️映画と相補的なサントラあり💿
撮影終了後に2週間かけて録音された…
オルガさんは本物のチェリスト🎻
彼女の初レコーディングも聴ける特典!
😆どなたか入手されたらコメントを〜
⭐️ この作品の求心力を高めるために
優れた音響空間が望ましいはずですが
サツゲキのシアター4は音響がとても
良い(と思います)ので集中して堪能🤍
⭐️ター率いる楽団はベルリン・フィル
という設定ですが、ロケの多くは
ドレスデンで撮られています(終盤では、あのホールが登場!)
…イロイロなサプライズが仕込まれた作品
でもあります 🤎🩵🤎@🧡🤍🧡
⭐️ポスターのTARの意味は?
あれはたぶん、両手を広げた、飛翔🦅
のイメージ🪶
でも、それは同時に……
⭐️最後は…ハッピーエンド?
この作品の本当のテーマが浮かび上がる
ラストシーンの驚愕🧊🫨
その驚愕の氷はやがて溶けて
そっとあなたに囁くでしょう〜🎵
ターとは何者だったのか、その