TakumiToyama

TAR/ターのTakumiToyamaのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.2
クラシック界における権威の腐敗(転落)を描いてはいるものの、決して他人事ではなく、もはや誰にでも起こりうるような出来事や思考や罠が、この現代においてたしかに存在することを考えさせられる作品でした。

キャンセルカルチャーや芸術作品そのものに対する向き合い方など、色んな感想や批評で取り上げられているキーワードを見るだけでも、まさしく2020年代の作品なんだなと。
正直よく読み取れない部分もあったし、何回か観ることで気付くことはまだまだ沢山あると思います。何よりもケイトブランシェットの演技がまじで凄かったので、それだけでも一度観てみる価値はあるかと。

観客によって様々な解釈が許容される作品ではあるものの、個人的にはラストシーンはハッピーエンドだと思いたい!
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