Wednesday

TAR/ターのWednesdayのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.2
色々気になって2回観てしまった!
ケイトブランシェットが本当に素晴らしかった!
OPでクレジットにHERMESを見つけた気がして、ケイトブランシェットは美しいし、服装は素敵だし、洋服仕立ててるし、インタビューシーンは字幕は多いし、レクチャー内容も気になるし、家もかっこいいし、字幕読まなきゃいけないのに、画が素敵すぎで、最初に情報量が多くて処理しきれなかった笑

印象的な言葉のシーンは、最初のインタビュー、レクチャー、実家のビデオテープ。ターの音楽についての知識や考え方がよくわかる。

冒頭のインタビューシーンで思ったのは、インタビュアーが少し失礼で下品?と思った。返答を深掘りせず、相手をわざと不快に思わせそうな、またはリアクションを求めるような意地の悪さを感じた。それともただの無知なのか?
町山さんの解説的には、芸術家は神と民をつなぐ役割をしているらしいからエゴやアイデンティティはいらないらしい。
クリスタの赤髪が映り込む。

生徒との授業でのやりとり、歴史的な偉人たちの私生活だけから思想を判断して、自分は興味がない、と言う男性生徒に、ちゃんと彼らの素晴らしい音楽と向き合ったのか?と反論するター。
彼が敬愛する音楽家を聞くと、ターはその音楽家は黒人差別?ユダヤ人差別?みたいなやつだ、あなたはSNSに支配されたロボットだと論破する。
そこまで言わなくても、とは思うけど、好きなものしか見なくていい浅い知識の人間になりやすい世の中だし、言いたくなる気持ちはわからなくない。しかし今の時代アウト。
後ろの席ではフランチェスカが授業を録画をしている。

それに対してチェロの若い子は、叔父は指揮者?で、音楽に感動しながら選択をしていて、ポテンシャルを感じる。
無邪気で素直な子供のような態度も歳が離れた歳上に好かれるタイプ。

クリステが自殺したり、SNSで都合よく切り抜かれた動画がきっかけで訴訟になったり、、みたいなのはそうなんだろうと思ったが、その後の後任指揮者を突き飛ばしてブン殴るところは、トランペットの横で普通に準備してたから、これは夢なのでは、、と思ってしまった。

芸術家だからといって好きなように振る舞いすぎてはいけないが、情熱的な人間だからこそ熱中し熱狂してきたのだろう、理解はしたい。
人種と同じように多様な人間がいるのでは?と思う。

素晴らしい作品を作ったとしても私生活がBADなら作品は評価されないのか?
かと言って、逆の性格いいヤツだからって作品がよく見える、ということは全然全くない。
優れた作品の作者のプライベートも優れていなければならない、ということになれば、今までの傑作と呼ばれるものの大半は価値がないものになりそう。
作品と作者は別で評価するということに私は賛成であった。作者を知ることでより深く作品を知ることはできるけど、それは作品の評価とは関係がないと思っていた。

でも、なんでも明るみに出やすい世の中、倫理的に無いな、と思うようなことを知ってしまったら、きっと作品も好きになれない気がする。

あと、犯罪ではないハラスメントな部分の見極めは正直むずかしい。
その感覚は人によって違うのか?
その人を判断するバロメーターは自分のバロメータでもある。ハラスメント講習でも受けたくなった。

情熱の表現が世代によって違うようなので、いろんな人に観て欲しいと思うが、映画が2000円って、若者には高いと思うよ。日本の賃金が安いのか。

私と同じように2回観たという人も何人かいた!

町山さんの解説
最初のライブ配信はフランチェスカ。クリステと連絡を共有中。
逆再生
マーラーの5番も逆再生のような曲
お葬式から始まってどんどん上がっていく。再生であり復活、死んで復活。
ターはクリステと付き合っていた。
彼女は生きてる時も亡霊としてもちょいちょい出演している。
クリステからの本に描かれていた絵はなんとか族のマーク。
彼女はcoda
実家で見た番組はいわゆる題名のない音楽会。レナードバーンステインが司会。
フィリピンでゲーム音楽を指揮したのは再生。モンスターハンターの音楽?
カバナ身を捧げること
テシバ再生すること
過去の罪を反省して贖うこと
原点にもどった
Wednesday

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