このレビューはネタバレを含みます
キャンセルカルチャーを淡々と描き出す作品で、それを批判しているようにも支持しているようにも感じられました。ただ、どちらの見方をするとしても、ターが「落ちていく先」としてアジアがあり、そしてゲーム音楽があることに、製作側の差別的な考えや偏見を感じました。
ちなみに私にはゲームに関する知識が全くないので、ラストシーンが『モンスターハンター』のコンサートであることは後から知りました。グローバルな観客を想定した作品の「落ち」として使えるほどポピュラーだったんですね、モンハン。
何にも調べずに見に行ったので、ノエミ・メルランが出てきて嬉しかったです。あと、ターが日常生活の中で発生する音にひっぱられる場面と、劇中の新聞記事に載った顔の見えないクリスタの写真が好きでした。