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TAR/ターのmegurosのネタバレレビュー・内容・結末

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

男性社会で女性指揮者が頑張る話ではなく、むしろターはオヤジ社会を体現するような父権的カリスマで、自分の権力を用いて他者をやり込める女性指揮者版ハーヴェイ・ワインスタインだった。

※ターは同性カップルで一見進歩的かと思いきや、子育てには一切参加していない。

フィリピン?のマッサージ屋で少女買春を目撃するところでターは自分がそのシステムに与していたことに気付く(清掃員も全員女性)ことになるが、それはター自身の問題だったのか、女性が女性のまま偉くなれない社会の問題なのか。

ラストはモンハン?のシネマティックコンサートの指揮を次世代の少年少女に向けて行うことになるが、それも都落ちと捉えるのか、新たな物語の始まりと捉えるのか、最後まで自身の認識や価値観に問いかけがなされたように感じた。
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