あか

TAR/ターのあかのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.0
ケイトブランシェット様っ!
この役はこのお方しかできない。
美しくて知識もあって、周りがひれ伏してしまうほどの存在感と才能。輝かしい一面には醜悪さが隠されてる。今まではほとんど男性の特性のように描かれてきたけど、権力を持った人間が性別関係なく誰しも陥ってしまうかもしれない傲慢さなのかも。
若くて奔放な女性を自分のものにしようと贔屓する滑稽さ。周りは気づいていないと本人だけが思い込んでいる。そして、キュートなロシア人は全くターのことを眼中に入れていない。ワンチャンを期待して追いかけて、転んで大怪我する。みっともない。
気の弱そうなマークストロング、なりふり構わず元の地位にすがるター。
暴露されて、ベルリンを追われてアジアのモンハンオーケストラにまで落ちぶれても、めげないのは強さなのか鈍感さなのか。
あか

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