うずくまる

TAR/ターのうずくまるのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
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ケイト・ブランシェットが好きなのでチョイス。長回しでかなり生あくびが出たけれど、それでも様になる超然としたケイト・ブランシェットの圧巻の演技にただただ感服。本物の指揮者のインタビューを見てる錯覚に陥った。

クラシック音楽は演奏者側で経験があるが、指揮のリアルさや、音楽哲学なども自分のものとして消化していてすごい。思考力に自覚的な指揮者の世界のコミニュケーション、日常の風景が断片のモンタージュから浮き上がる狂気は寒気がした。人間が犯罪を犯すときの精神状態のリアルがここにある気がした。
3回くらい見ないと評価できない。。。

本作を見てアントニアブリコの自伝的映画、「レディマエストロ」を未見の方には同作を推したい。
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