John

TAR/ターのJohnのネタバレレビュー・内容・結末

TAR/ター(2022年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

W座鑑賞めも。

エヴエヴよりもアカデミー賞(特に主演女優)有力候補なのかとこちらは見ないで(なんならclipすらせず)てきとーに予測してましたが、見事に外れました。

ただやっぱりケイト様の演技は凄まじかった。

見事にパパというリディア・ターを演じられてました。

なかなかな長尺でありつつ、間延び感のあるシーンもいくつかありますが、逆に端折りすぎてる部分もあったり、バランスがいいんだか悪いんだか…

堕ちた彼女を描く最後の15分もいるのかな?
謎にモンスターハンターコンサートイベントでしたが、モデルはどうなんだろう…色んなキャラを混ぜてるのかな。

冒頭からすごいセリフ量と長回しを多用してる感じに見えましたが、完璧主義者ぽく見せて実はなかなかなワルだったり、やることやってるんだキャラはなんとなく人間味があってよかった。

考察が必要な部分もありますが、色々見てみようと思います。

全体を通して面白かったかと言われると、濃かったようで、印象はどことなく薄いかもしれない。ケイト様の存在感のみ。

結局いやがらせとか、お気に入りの生徒との関係性の変化とか省かれてるとこも結構あって着いていくのもやっとでした。

そして気になる部分があったので、吹替版を録画してちらちら見返してみると、初回には気づけなかった点が多々出てきてプチホラー要素があることを知ってゾッとしました。

ある意味クリスタが裏の主役かもしれない。

皆さんは気づかれたのかな?
夜中子供が怖がって叫んでる部屋にターがベッドから起き上がって向かうシーン。
背後の椅子にクリスタが座ってます。
しかも写り込んだレベルで…そこにはいっさい触れられず、その後子供と何かを見て驚くシーンは一瞬映るけどなにかはわからず。

その後ターの夢にまで現れる。

なぜ他の写真も髪で顔が隠れている?
あんな写真人を紹介する記事で使わないだろう。

最初に出てくるインタビューの聴衆にいたホイットニーと髪型似てて混同するわ汗

とにかく全ての後ろ姿はクリスタだと。
それだけでも危ないストーカー、ターが偉大な指揮者だとwikiに書き込むのも、滞在先のホテルに行って挑戦の本をプレゼントするのも1ページ目に変な模様描くのもメトロノームに同じ模様を描いてピアノの上から棚に移動させて夜中にピッチを刻むのも、なんなら大事な譜面を棚から消したのもクリスタ…という解釈だけど、なんかブレる要素な気がする。
芸が細かいようでキャラクターを描ききらない。
(でも手助けしてるのはあの秘書だよな…変な三角関係)
あくまでずっと地縛霊的なストーカーだし。
どうせなら自殺せずに現実世界で嫌がらせリベンジしてくれた方がまだ分かりやすい。

ターが感じる何か、は音だけでなく彼女の気配や目線だったのかと後で気づく。

秘書が携帯でチャットしてるのもクリスタ、あのオープニングの歌声は誰?それもか?
2〜3分スタッフロール流れるけどエンドロールもちゃんとあるのね。

不思議な作品だけど、もうちょい直球勝負の方がわかりやすくてみやすい。

役作りめちゃくちゃ難しそう。

大事な仕事を降ろされてからの彼女の奇行は夢かと思うくらいドン引きしました。(現実だったようです)

あと最後のマッサージの件も分かりづらい。そっちに目覚めるのか?

同じカオスでも作品のインパクトはエブエブの方が上か…
John

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