ナックン

TAR/ターのナックンのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.7
まず、画がリッチでどの場面も観ていて常に気持ち良い。服の素材や質感も感じるほどシャープ。画角は完全に決まっていて、美しい。
ターの服装がcool。

お話はいろいろな事が淡いまま次に進んでいく。「あれはどうなったの?」「これはこのあと出てくるの?」と、思うが次に展開していってしまう。
観終わって思ったのは実人生もそうやって進んで行くよなと。直接聞いたわけではないが人伝に噂を聞いたり、それらしいところを見るが決定的な事はなく、自分の預かり知らないところでどうやら事は進んでいる。明確な答えなどは出ずにただ周りからは評価されていく。そんな淡さを感じました。
ただのパワハラ映画では決して無い、ターという人の人生の一部にライドした感覚になれる、何度も観たい傑作でした。
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