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TAR/ターのyunのネタバレレビュー・内容・結末

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

実在する人物の話かと思うほど、リアリティある映画だった。

絶対的なカリスマ性、天才であり努力家、魅力ある女性指揮者リディアター。世界で成功を収め活躍している彼女は、自信に溢れ、誰と話すときも格好良かった。それが、身近に現れた若く可愛い音楽家を明らかにひいきしたところに、人間としての欲が出て、隙が生まれたように感じた。更には、元アカデミー生の訃報と遺族からの訴え、周りの人間が離れていき、あっという間に精神バランスが崩れていく。しかし、なんだかんだで強い彼女は、全く別の場所で指揮者としてタクトを振ることに。
ケイトブランシェットがとにかく魅力的で引き込まれて観ていたが、ラストの終わり方が、自分としてはかなりイマイチ。ポカンとしてしまった。

リディアターは、女性ではあるがかなり男性的で、振る舞いも全て男性のようなのに、どこか自分が女性であることも利用しているような節もある。レズビアンではあるが、トランスジェンダーかどうかはよく分からなかった。途中まで引き込まれていたため、とにかくラストが残念だった。
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