AKANE

TAR/ターのAKANEのレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
4.0
だいすきな大女優ケイト・ブランシェットが天才レズビアン指揮者を怪演。演技ではなく彼女が生きている、存在しているとおもってしまうほどの役への入り方、圧巻です。サイコスリラーという表現だけでは足りない、嫉妬や闇、醜さとかなり密度の高い内容となっていますがトッド・フィールド監督の16年振りの新作であり、長編映画としては3作目。そんな過去作もすべてアカデミー賞ノミネートというから驚き。本作では冒頭の暗闇がとても長く映像がでてくるまで5分も費やしていましたが、そこからもただならぬ雰囲気を感じ取れるほどでした。他の出演者の女優さんだとおもっていた方が実際に活動しているプロの演奏者の方で、今作が映画初出演だったり、ケイトがピアノもドイツ語も習得して、自分のものとしていたりと、驚きの連続ですがなによりもラスト、ラストが優秀すぎる…ギャップで殴られちゃってください。
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