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TAR/ターの文o文文のレビュー・感想・評価

TAR/ター(2022年製作の映画)
3.7
観てて思ったこと適当にメモ


映画全般が会話劇だが
25:30
10分ほどの長回し
カメラの動きが広範囲
中心は主人公
ピントは全てに合っているため奥での動きもよく分かる

貧乏ゆすりは乱す存在
観てる人は会話に集中しようとするが彼の癖が邪魔する



以降のサイレン、悲鳴、深夜のメトロノーム、がさつなドアのノック
主人公の生活を乱す感覚を、先にストレスとして与える



マイノリティの性の関係性も触れる
彼の偏見ととれる極論から入り、また反論するターの正当性がある
講演のやり取り含めて彼女は正しい正しいに決まってるが目的
その後ターへの先入観へ影響を与える
あの青年があった分だけ、自身も同性愛者だがカリスマ的な存在と共に、ナチュラルにその性を理解し入れるようになる


1:24:00
最も男らしいシーン?
男が女性にしそうな振る舞いがある
この頃には観てる観客も怪しく感じ動作に注目している


2:19:50
客席のカット
本来は整っている客席が歪んだかのよう、面白い切り取り
集団や社会のいびつを見せた感じ


2:32:00
オーケストラぽい並びの女性たち
全員真逆の白い衣装がまた皮肉だし
ターが不快感を感じる所が人間を冷静にみてる
人によっては貴方も同じでしょって所


子供の揉め事へ介入し、パワーを示し脅す事で娘を守る主人公の姿は観客にとっては身近な出来事
終盤の出来事を中間部で小さくした形で、同じような力関係をあらわしてる


偏見や先入観を先に与える感じさせる
終盤、それでこの主人公、取り囲む社会はどうですか?
これにチャレンジした映画に感じる
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