るるびっち

女子高生に殺されたいのるるびっちのレビュー・感想・評価

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)
2.0
タイトルが一番ショッキング。
出オチなので、これ以上の展開はない。
「女子高生を殺したい」ではなく「女子高生に殺されたい」
なるほど稀有な変態さん、ということで秀逸だけれど・・・出オチ。
後は、どうやってこの難しいミッションを完遂するかのみ。

前半は何人かの女子高生が出てくるが、それぞれが得意な殺しの方法を持っているわけでもない。
例えば、化学部の女子高生が出る→毒殺か?
怪力の女子高生が現れた→撲殺か?
虫を切り刻む陰キャが居る→惨殺か?
ヨット部の縄縛り名人→さては亀甲縛りを味わうのか?
など観客を予測で楽しませる、お・も・て・な・し・もない。
どの子に殺されるのかな、ワクワクという展開ではないのだ。
ワクワクする時点で、見てる側も変態だが・・・

勿論、それではコントだから映画にならない。
けれど、結局は多重人格という便利キャラが出る。
いや多重人格を使うのもコントだろう!!

女子高生を狙う怪しい先生と思わせ、実は彼の狙いが殺すのではなく殺されることと逆転していけば、二時間成立したと思う。
けれども最大のアイデアを出オチに使っているので、後はたわいない文化祭のノリ。
文化祭よりは、ブラック・コントにした方が良かったのではないか?
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