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女子高生に殺されたいのNEWおっさんのネタバレレビュー・内容・結末

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

「自殺ではダメです、殺人じゃなきゃ。」

古屋兎丸によるコミックを実写化。監督は「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫。古屋兎丸漫画の実写化は「ライチ☆光クラブ」「帝一の國」に続き3作目。どちらも原作既読で映画も面白かった。

今回は原作未読のまま視聴したんだが、前の2つの作品に比べるとうーむと首を捻る。というのも、女子高生に殺されたくて9年間の緻密な計画を練ってた割には肝心の殺され方が杜撰過ぎやしないかと思った。あと殺される女子高生が4人まで標的が絞られるんだが、なぜその4人なのかが良く分からん。下調べの結果、その4人の誰かが「キャサリン」になったのかも知れないが、その下調べの場面が無いからなあ。

「キャサリン」が誰かはネタバレなので言えないが、早い段階で誰かは判明する。そこからのあっさり加減もどうかなあとは思う。あくまで女子高生に殺されたいであって、サスペンスとして期待すると予想外、って展開ではないのだけ言っておこう。

役者陣の演技の熱量もあって見てる間は面白かったし、田中圭のド変態ぶりは楽しかったが、結構期待してただけに見終わってみると期待ほどでは無かったなあってな感想になるなあ。原作はもっとこと細かに心情など描かれてたりするんだろうか。

余談、南沙良って女優がめっちゃ可愛かったな。凄みのある目つきもできるし。

--------ここからネタバレ--------













自殺願望とは違う「殺されたい」願望の精神病、劇中でも出てきたけど「オートアサシノフィリア」ってマジにある精神病だったんだ。架空の病気かと思ってたわ。東山の動機はこの精神病だからまあ殺されたい動機は分かるんだが、何故に女子高生なのかが説明されなかったな。無理やり解釈すれば母の愛情が無かったせいなのかもだが。それにしてもなんで女子高生という期間限定なんだろうか。

キャサリンはそのままストレートに真帆の第3の人格だったんだが、最後にドンデン返しがあると予想した身としてはあおいも2重人格でキャサリンなんじゃないのと思った。振り返ってみるとあとの2人はあんま関係無かったなあ。