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女子高生に殺されたいのyumeayuのレビュー・感想・評価

女子高生に殺されたい(2022年製作の映画)
3.0
"殺されたい願望"

女子高生に殺されたいがために教師になり、女子高生に殺されたいがために入念に計画を練る主人公・東山春人。
その昔『悪の経典』という、人気者の教師が実はサイコキラーだったという作品がありましたが、今作はその真逆で先生が生徒を"殺したい"ではなくて、生徒に"殺されたい"という。

世の中にはありとあらゆる性的嗜好があって、今作の主人公が持つのは「自分が殺されることに性的興奮を覚える」という"オートアサシノフィリア”というもの。そんなものにまで名前があることにビックリ!
まぁどうせ殺されるなら女子高生がいいなとは思うけど(思うんかい!)、あまりにも奥が深すぎて凡人には理解できないです…。

今作を手掛けたのはピンク映画界の名監督である城定秀夫。ですが、今作はお色気要素は皆無のほうの城定監督ですね。
それでも特殊な性的嗜好を描くにおいて、これ以上の人材はいないと思いますので、城定監督が今作を撮るのは正解だったと思います。

キャストは主演の田中圭、大島優子共に安心安定の演技でした。学園ドラマということで、多数の若手俳優が出演していますが、中でも南沙良がクールビューティーな雰囲気もあり印象に残りました。

気になって南紗良の出演作を他に見てみようと続けて『この子は邪悪』を見たんですが、これがここ最近見た中でダントツにつまらなくて…。
南沙良をはじめキャスト全員の演技があざとく、説明セリフが多くて興醒め。

作品や監督によってこうも印象が変わるものなんですね…。
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