「そんなに死にたきゃ俺が殺してやるよ!」
「だめだ!女子高生じゃなきゃだめなんだ!」
「やっぱただの変態じゃないか!」
ここすごいシリアスなシーンなんですが、直球すぎて思わず笑ってしまった。今作の細田佳央太さん、最高に良かった。
「オートアサシノフィリア=自分が殺されることに性的興奮を覚える」という性嗜好らしく、まあそれは生きづらいよね。ん?でも、女子高生じゃないといけない理由は?なんかぐちゃぐちゃ東山先生がモノローグで言うとりましたが、よくわかんなかったんですよね。
ここのところ増えつつあるマイノリティな性嗜好を扱う作品(『正欲』『流浪の月』など)は、どう社会と共存していくかをシリアスなトーンでじっくり考えるやつ。それはそれで大事だとは思うんですが「自分勝手なこだわりは知らんし、相手が嫌がってるものはダメだろ」とカラッと吹き飛ばす、冒頭記載のやり取りにこの作品への好感度があがりました。
序盤はXデーに田中圭さんが殺されるための、下準備的な前振りなので退屈は否めないんですが、大島優子さんが学校に赴任するあたりからぐっと面白くなります。シンプルに「サイコ野郎、田中圭vs凄腕プロファイリング探偵、大島優子」になるから。序盤の下準備もすべてきちんと伏線回収されるので上質なサイコスリラーとして楽しめる、結構おすすめな作品でした。
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キッコーマンの大豆麺のCM。田中圭さんが大豆麺になりきって「だぁいじょおぶぅ〜♪(※「大丈夫」のこと)」と連呼する狂気の映像なんですが、それを観て「変態の田中圭さんを観たいな」と思い、今作をチョイスしました。
https://youtu.be/cLNv5ZVIXPc?si=hkP-OBu_l-UIoXuR
完全に期待に応えてくれつつ、同時に女子高生をたぶらかしていくセクシーな側面も。とてもお得な一本だと思います。